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とらとら日記

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2006年 03月 20日

新極真会全日本大会

ついさっき、何故か昨年10月に行われた新極真会(緑代表)の全日本大会がテレ朝で
放送されていたので見てました。んで思ったことなど。




これまでベスト16どまりだったけど今回準優勝した前川選手を中心にした内容でした。
6月に重量級を制した塚越選手を破り、準決勝でロシアの選手を破り、大活躍だったと
思います。思うけど・・・あんまし好きな闘い方じゃないんだよなぁ。。。

前川選手はずば抜けた耐久力で(砲丸を体に打ち付ける練習してる・・・)前に前にと進んで
いくタイプです。さほど体格がいい訳じゃないけど、そこを打たれ強さでカバーしているという
感じ。同じく前に前にの塚越選手を延長引き分けまで持っていき、体重判定で勝利をモノに
したのは見事です。
でも試合を見て思ったのは、決して武道ではないし格闘技とも言えない、スポーツの戦い方
だなと。まずルールがあって、そのルールで勝つための戦い方なので。まぁそれは前川選手
だけのことじゃないんですけど。
象徴的な場面として塚越vs前川で両者が額をくっつけて打ち合うところが何度かありました。
パンチはもちろん頭突きによる頭部への攻撃に対する警戒がまったくないということです。
そりゃルールじゃ禁止されてますから、警戒する必要はないんです。
ルールにないこと禁止されていることを警戒しないのはスポーツとしては正しいけれども、
全局面で対応ができないと武道として意味がないんじゃない?と思うワケです。

他所様の団体のことにケチつけるのはよくないとは思うけど、極真で顔面なしルールが採用
されて30年ぐらいは経つのかな?それだけ経てば競技としては洗練されるけど、武道として
守らなければいけない線はとうに越えちゃっていやしないかと言いたくもなります。
大山倍達館長がご存命であったとき、極真のある試合(フグvsフィリョなんですが)で「待て」
がかかったあとに出された攻撃で反則どころかそのまま一本勝ちとする判断がありました。
「待て」がかかったから構えをときました、は言い訳にならないと。競技としては論外の判断
ですが、空手が武道であるなら深く同感できる考え方です。
大山館長の心、理解はしていても実践している選手は減る一方なのでしょうか。

そうそう。スポーツ化した闘い方とは書いたけど、だから弱いとか思ってません。というか
同じぐらいかそれ以下の体格が相手なら半端なく強いですよ。極真は。
ただどうにもならないぐらい体格差のある外国人選手とかが相手だと中々通用しないんじゃ
ないのと思います。(でも体重判定があるからどうにかなっちゃうんだよなぁ)

ちゃんと書いておかなきゃいけないことは、今の極真の選手がみんな武道の心を忘れてる
とか、そういうことはまったく思ってないということです。優勝した鈴木国博選手しかり、今回
は欠場した塚本選手も、武道として守るべき一線は意識しながら試合しているように見えま
す。そういう意味では引退した数見選手はこれぞ武道家!という感じでしたね。
今思い返しても、あの間合いの取り方はゾクゾクします。

何か話は逸れっぱなしですが、極真系の方々は押し相撲みたいな試合じゃなくて先人の
武道家としての闘い方をしっかりと胸にきざんで、試合にのぞんでほしいと無責任な立場
で思うところなのです。

by sin_z | 2006-03-20 03:01 | 格闘技


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